うつと生きるブログ

うつを認めてより良くいきるためのブログ

自分の隠された欲求たち

うつ再発し、休職3週目になりました。

まだ3週目なのに、月単位のとても長い時間が経ったような気持ちです。2週間前まで仕事していたなんてとても信じられない。

治療して少しエネルギーが出てきたけど、まだ仕事に戻るほど回復していない状態になると、自分と向き合う時間が長くなり、焦りを感じるようになります。今まさにその状態。世間が動いているのに、自分は止まっているような、何か違う時間を生きているような、社会から断絶されたような感覚。。。これが結構しんどいです。

仕事(社会)にはとても戻れない。でも、何かしていないと自分がなくなってしまいそうで、もうよくわからないことになりそうで、興味の向くままにいろいろなことに手を出しています。

  • クラッチアート
  • 写真
  • ネーミングコンペへの応募
  • フリマアプリへの出品

朝と夜にはもれなくヨガをし、毎日散歩にも出かけています。

こう見ると、なんかとても元気そう。でも仕事にはとても戻れる状態じゃないんですよね。なんでだ。

今クリエイティブなことがとてもしたいんです。むしろクリエイティビティのあること以外したくないです。

特に気に入っているのが写真。

自分の一日一日の存在証明のように、毎日撮りに行きます。最近雨が多いから、思うようにいいものがとれませんが。。。

周りにあるなんでもない風景を撮るんですけど、カメラがいいと本当にいい写真が取れますね。ここ数年、スマホでしか写真は撮って来なかったんですが、昔買ったミラーレスを引っ張り出してきて、いまさらの様に絞りとかシャッタスピードとか勉強を少しずつしながら、同じ風景をいろんなやり方で撮ってます。満足するまで。いつもの30分の散歩コースが1時間かかります。でもいい写真が撮れた日には本当に心が満たされます。

あと、今日、おそらく人生で初めて思ったことがありました。「子供がほしい」と。突然なんですが。

今まで積極的にほしいと思ったことなんてなかったのに、今日ふと思いました。子供を育てるってすごく素敵で、今までやってきたどんなことより素晴らしいのかもしれないと。

クリエイティブな興味、子供を産みたい欲求。こうしたことって、仕事と日々の生活に振り回されてたときには頭が回らないことだったのかもしれないですね。日々を生きるのに精一杯で、意識のおくの奥の、手の届かないところにしまってきた様々な自分の密かな願いたち。こうしてうつ病になって、休養をして、少し頭が回るようになってきて、ここに来て、彼らが浮かび上がってきて自分の存在を示しているように思えます。

今までの生活で気づくこともできなかった欲求たち。私の本来の願いたち。

これって、正直自分でも戸惑うんですが、自分が隠してきたものが表に出てくるようでこっぱずかしかったりもするんですが、たぶん大事なことなんだろうなと思っています。

毎回思いますが、うつ病は、私自身が見えていなかった自分を私自身に見せてきます。思い出させてくれます。そして私はその浮かび上がった欲求や願いたちが少しでも実現できるように、治療して元気を取り戻したあとの自分の生活に修正を加えるのです。だから結果オーライになる。うつ病がやってこなかったら、もしかしたらいつまでも気づくことのできなかった、実現の試みすらしなかった欲求たちですから。

うつ病になるたびに、そのあとの自分の人生が少しだけ前より、自分にとっていいものになる。そんな感覚があります。その分、しんどい思いはしないといけないんですが。

今日はつれづれなるままに書きました。

明日は晴れらしいので、いい写真が撮れます様に。

治療は「自分ごと」-主治医との関係からお薬まで

こんにちは。

あまりにも曇り空が続いているため、日光が恋しいです。少しでも光のある場所にと思い、今日はパソコンをお庭のテラスに持ち出して書いています。雨にぬれた草のにおいと、小鳥の鳴き声が心地いいですね。

今日は体調があまりよくないのですが、もしかしたら10日ほど前に服用を始めたお薬が効いてきて脳の中で変化が起こっているからなのかなと思っています。

このお薬、24時間ごとに張り替える外用薬のテープ剤(!)で、作用が非常に穏やか・安定していることがウリなのだとか。ベースとしてのんでいる抗うつ薬の効きはいいのですが、ここ最近出ていた焦燥感・不安感をすこし抑えるために出してもらいました。

基本的に新しいお薬の服用にはかなり慎重な私ですが、今回は試すことに。ここ1週間ほど非常に体調が安定していたので、薬効が合っているのかな。。。とおもっていた矢先の体調不良。時間差で副作用などが出ることもあるでしょうから、すこし様子を見ようかなと思います。

そこで、今日はうつ病持ちが苦労する、お薬についてすこし書きます。

うつ病の薬は恐い?

世間一般で多い認識がうつ病の薬は得体が知れない、依存性があってやめられなくなる、のまないほうがいい、というような否定的な意見。そもそもうつ病という病気についての誤った認識があるからだと思うのですが、実際に服薬している患者さんもそんな思いを抱いて服薬している人が少なくないと思います。

本当にうつ病の薬はこわいのでしょうか?

前回記事でうつ病脳科学的なメカニズムを紹介しましたが、これを根底に考えると、うつ病の薬は脳の機能回復のためにのむもの、という位置づけが基本になるかと思います。よって、ベースになるのが、「抗うつ薬」です。機能不全に陥った脳では、神経伝達物質神経細胞の網は体中に張り巡らされていますが、これらの間で情報=化学物質がうまく伝達されることで人間の身体は正常に働きます)の働きに問題があるとされ、これらが元通りうまいこと情報を運んでくれるようにするためにのむんですね。

物流を比較に考えるとわかりやすいかもしれませんが、品物(化学物質)がうまく運ばれるには、それらを運ぶためのツールである人やトラック(神経細胞)が必要だし、流通のシステム(脳)がうまいこと機能する必要がありますよね。流れをスムーズに、円滑にできたら運ばれる品物が増える、活動が活発になる。このスムーズな流れを取り戻すために抗うつ薬での治療は必須となります。

ただ、抗うつ薬は効果を発揮するのにタイムラグがある(流通のシステム改善は一日や2日でできるもんではありません)ことや、うつ病には様々な不快な身体症状が伴うことから、たいていの場合抗うつ薬と合わせてこうした不快な症状を和らげるお薬を、患者さんの症状に合わせて処方することになります。

眠りに問題がある人には睡眠導入剤睡眠薬、不安感・焦燥感といった厄介な感情が暴走してしまっている場合には抗不安薬、などが一般的で、これらに一定の依存性があるのは事実です。脳は身体の司令塔、最も大事な人間の臓器ですから、不安定に働き方を変えては生命の維持に支障が出ます。なれた環境、働き方をできるだけ維持しようとするのです。そのため、一定期間受容してきた化学物質が供給されなくなると、その急な変化に順応できず、離脱症状が出るわけです。離脱症状脳科学的な理由がありますが、とてもつらいので、この点がこうしたお薬を服用することへの恐怖感につながるんだと思います。

薬に翻弄される人の根本的な問題

私も今までいろいろな薬をのんできました。うつ病歴は10年になるので、再燃するたび、そのときの状態や症状にあったお薬を選んでのんできました。

10年の経験からわかるのは、お薬選びにおける自分(患者)の主体性があるとないとでは、治療のプロセスは大きく変わる、ということです。

ヤフー知恵袋やその他の質問サイトで自分の飲んでいる薬を羅列して、それらを飲み続けるべきかを聞く人がいます。不安な気持ちはわかりますが、どうしてそれを質問する場としてネットを選び、主治医に聞かないのでしょうか?

主治医が適当に相槌を打って何も説明しないまま薬を処方して診察が終わる、という不満を書く人も多いです。

ここで聞きたいのは一つ。

あなたは主治医を信頼していますか?信頼していないのならなぜ主治医を変えないのですか?

信頼できない上司や信頼できない友人といった人間関係を考えるとわかると思いますが、こうした人たちのアドバイスって信用できないですよね?こうした人たちに勧められたものには不信感を持ちますよね?そして自分の思いや不安を打ち明けることも難しかったりしますよね?

信頼できる主治医を見つけることは、治療する上で最も大事なくらい大事です。このことは、自分の治療経験から断定できます。

自分に合ったやり方で診察してくれる医者、自分が納得するまで説明してくれる医者、自分の不安と向き合ってくれる医者。医者も人間です。合う合わないがあって当然。

そして医者は専門家ではあっても、みんながみんな「優秀な専門家」ではないのです。

ホームページで治療方針を明確にしている病院や、できれば知人からの紹介など、あなたに合う可能性の高い専門家を探すのは治療の大切な第一歩です。

「自分ごと」として治療に参加しよう

治療を主治医任せにすると、なかなかあうお薬が見つからず、また併合する薬の種類が増えたりと、どんどん治療は複雑化していきます。

主治医はあなたが感じていること・思っていることはわからない。あなたの身体のことは知らない。

このことを忘れて治療している人が多いように見受けられます。

自分の身体のことは自分が一番良くわかります。どこが痛いのか、どこが不快なのか、一番恐いことは何か。こうしたことを主治医に積極的に伝えることで、主治医があなたに会った薬を選択する確立は上がるんです。

私はだいぶ前に飲んでた抗うつ薬の影響で17キロも体重が増えたことがありました。うつ病はそのとき劇的に回復しましたが、太った身体が残りました。

ダンスをする私は人前で身体を見せるので、太った身体が治療の結果として残ったことがショックでした。幸いお薬の副作用だったためお薬をやめたあとに適度な運動で元に戻りましたが、「太るという副作用」は私のなかでは絶対に避けたいものになったのです

それ以来、うつ病の急性期が2度ほどありましたが、私は上記の副作用ができるだけ出ない抗うつ薬を調べて、主治医にそれを処方することの是非を相談しました。主治医とは信頼関係もあり、私の不安をよく知ってもらっているので、私の調べたお薬(!)で治療してみることになりました。

結果、体重増加することなく、ちゃんと効果のある治療をすることができました。自分で自分向けに処方したようなものですね(笑)

主治医と信頼関係があることが前提ですが、

  • 主治医が処方しようとしている薬の目的や役割を確認すること、
  • 自分がもっとも不安に思う副作用を把握し主治医に伝えること(副作用のストレスを少しでも抑えられたほうが結果的にいい治療ができる)、
  • 服薬中は体調の変化や副作用をモニタリングし、ちゃんと主治医に伝えること(あらかじめ、副作用が出た場合にはすこし減薬したり日をおいてのんだりしてもいいかを診察中に確認するのもいい)

ちゃんと、「自分ごと」として治療に参加すれば、お薬はそんなに恐くない、ということを、うつ病もちの方にはお伝えしたいですね。

 

うつ病再燃しました。

こんにちは。

緊急事態宣言の解除が関東で議論されていますね。在宅勤務も3ヶ月になろうとしていますが、うつ病再燃しました。

先週の月曜日ですが、

  • 身体をベッドから起こすことができない、
  • 頭がボーっとしてまるで脳みそがとけてしまったみたい、
  • 感情の制御がきかず、とにかく悲しくて恐くて涙が出る(動物の親子が毛づくろいし合っている動画を見ただけでどうしようもなく泣きじゃくりました)、
  • 音や光、まわりの刺激に異常に敏感になる(何も音楽流さないで!とにかく静けさがほしい。。。)、

というおなじみのうつ病急性期の症状が出ました。

自分の中では割と「え?なんでいま?」という感じだったので、正直原因がわからずあせりました。とりあえず仕事は休みをとり、丸一日、庭で花粉を集めに飛び回る蜂を見ながらすごしてある結論に至りました。

ここ最近、仕事、尋常じゃなく忙しかったんじゃね??

生活に様々な変化がある中で、業務の進め方にも変更や負担増があるわけで、それに順応しながら日々のノルマをこなすのって、尋常じゃなく大変なんじゃないかと。しかも、4月の業務量が通常より多かったので、もうてんやわんやですよね。

  え?そんなこと?

  そんなん自分でわかるでしょ?そんなになる前になんでブレーキきかないの?ストレスたまったとか感じるでしょ?

と、思うでしょうが、ここがうつ病持ちの難しいところ。自分の「いい加減」がわからない、もしくはもう少しできるだろうと思ってしまうので、最悪の状態になるまで対策を打てず燃え尽きる。。。ということになってしまうわけです。

すぐに上司に状態を報告し、仕事の引継ぎを済ませ、とりあえず5月末まではお休みをいただくことにしました。

うつ病のメカニズム

身体を起こせない、感情のコントロールができない、といったうつ病急性期の症状を書きましたが、これってなんで起こるんでしょう?重い風邪(インフルエンザでもいいけど)にかかって、熱が39度くらい出て、寝ているしかできないという経験、誰しも一度はありますよね?風邪ではないので、鼻水やのどの痛みといった症状はありませんが、だるさレベルはそれくらいです。そこに自分でどうにもできない、感情の渦(悲しい、悔しい、恐い、どうして、なんで、いやだ!!)が加わり、さらに頭痛やほかの身体症状を伴う人もいます。

これには、うつ病は、

「ストレスによって扁桃体(感情)が暴走し、脳の機能障害が起こっている

からと説明できます。

この仕組みをだれにでもわかりやすく、科学的に書いている記事をご紹介します。

http://www.utu-skill.net/cause/

記事が言っているのは、

人間が獲得した新しい脳である「理性的な脳」(理性的・論理的考え方ができ、原始的な欲求が暴走しないよう制御してくれる脳の部分)が

動物が共通してもつ「原始的な脳」(快・不快」の判断をする「扁桃体」という部分)

の暴走を止めれない状態になることにより脳の機能障害が起こるが、それがうつ病の実体であるということ。

記事のわかりやすい例では、

動物にとって生命の危機となる「敵」との遭遇とそこから逃げ出し生命を守ること(原始的な脳の役割)と、

「不快・嫌いな上司」の下に去らされることによるストレスを比較している点。

前者の危機は比較的短時間で去るのに対し、後者はその上司のもとで働く限り続くので、慢性的なストレス状態を生じる。そしてその慢性的なストレス状態に順応できずに「扁桃体」が暴走し続けることで、脳のバランスが崩れる、ということです。

 

ポイントは「脳の機能障害」であるということ。「心」や「精神」という言葉は、一語たりとも出てきません。脳科学で説明できるメカニズムによって、うつ病は起こるんです。

私は上記の記事を読んだとき、ものすごく感激し、嬉しかったのを覚えています。「心の病気」とか「心の風邪」なんて呼び方をしてうつ病を紹介している記事にはいつも違和感しかなく、実体と違う、誤解を招くと思っていたからです。

私は心は正常だし、心を病んだなんて恐ろしくわけのわからないものに、500万人とも言われる日本人がなるわけがないだろうと。

脳の機能障害とさらに細かく分析すると、「セロトニン」に代表される神経伝達物質の話が出てくるわけですが、脳の病気だからこそ、お薬が効くし、科学的な方法での診断(血液検査や脳のCT画像)がどんどん研究され臨床の場で導入されてきているのも事実です。

特別視しないで付き合っていく

うつ病のメカニズムをおさらいしたところで、やはり私はこの病気を恐いもの・未知のもの・特別なものとして扱う必要はないのではないかと感じます。

確かに、一度うつ病の急性症状が出てしまうと仕事にならないし、生活もままならないのが実情です。そのせいで苦しんでいる人がたくさんいることは事実です。

でも胃腸が弱くて胃潰瘍になってしまったり、アトピーになってしまったり、アレルギーを持っていたりと、人それぞれからだの弱いところがあり、持病としてそれらと付き合い、社会にも認知されています。うつ病は「脳」の機能に支障が出るために身体への影響が大きくて、リカバリーにもある程度時間を要するものであるけれど、もはやそんな「持病」とも捉えられるものなんだと思います。

治療がうまくいって、症状が出なくてうつ病を克服した、という方の体験記や書籍をこのごろ良く見かけますが、うつ病には「完治」という概念がなく「完解」と呼ばれるように、いつまた再発・再燃するかわからないといわれます。

でも、持病ってそういうものです。自分の傾向把握とコントロールがうまくできれば症状は出ないし、その状態で普通に生活できるのです。よくなったと思ったのにまた症状に襲われるなら(今回の私、みたいに)、それはこの病気との付き合い方を改めて考えてみる必要があるということに過ぎないのだと思います(もちろん、しんどいですが)。

うつ病もちの方や、友人・恋人がうつ病もちの方がもしこれを読んでくれているなら、お伝えしたいです。

まずはうつ病という病気の本質を知って、自分がなってしまったことに対して罪悪感を感じるのをやめませんか、ということ。

うつ病と生きることになるかもしれない、という考えは恐いかもしれないけど、そんな現状をひとまず認めてあげませんか、ということ。

そして、できることを探して、少しずつ自分の生活しやすい環境とペースを整えていきませんか。

少しでもどなたかの心に残ってくれたら、嬉しいです。 

STAY HOMEとうつ病

こんにちは。

緊急事態宣言延長が目前ですが、コロナにより生活の変化、具体的には人との接触の減少と外出自粛が続いていることでうつ病もちの自分にはどんな変化が起きてるんだろう。今日はそれを書きとどめておこうと思います。

絶望か希望か?

過去10年間、うつの行ったり来たりを繰り返して、かれこれ4回目の再燃が今年の2月にあったため、ほぼ間をおかずして自宅勤務に切り替えました。会社ではコロナの動向に早くから着目して、(外資で他の国のオフィスの対応を見ていたせいもあるかもですが)3月より全社員自宅待機推奨が始まったので、私のうつ病による在宅勤務は、より大きな動きの中にのまれ、あまり同僚や上司に目に見えるインパクトが出ないこととなりました。

そして思うのが、現在のコロナ渦が私のうつ病に及ぼした影響はどうだろうということ。絶望感や不安感が深まったか、それとも心が軽く前向きになったか。圧倒的に私はプラスのいい影響が多いと感じています。(あくまでも、独り身の、収入のある立場として言える前提ですが)

具体的には、

  • 外出せず人にも極力会わないという、普段であれば「負」と捉えられる行動が、「善」として社会的に認識される状態にあること、
  • 生活基盤が脅かされる緊急事態なので、衣食住を継続する以上の営み(旅行、習い事、食事会、趣味など)をする社会的なプレッシャーがない状態であること
  • 生活から移動や人と会うための準備時間がへり、心置きなく使える100%自分のための時間が増えたこと

以上が主な理由かなと考えています。

今までの当たり前の人間の活動形態が今は自粛を求められているために、皮肉なことに、それらの行動によって多大なるエネルギーの消耗を経験するうつ病持ちの人には、ある種の生きやすいムードができている、と感じるわけです。

緊急事態宣言発令後の活動記録

以下、緊急事態宣言発令した4/7から4/30までの自身の活動記録です。

  • 外食回数 1回
  • 電車に乗った回数 0回
  • 車で出かけた回数 3回
  • 受けたオンラインレッスン(ピラティス、ヨガ、ベリーダンス)計20コマ、時間にして10時間くらい
  • 歩いた距離45キロメートル(活動的だった今年1月は1週間ちょいでこの距離をあるいていたんですが)
  • 在宅勤務時間数 100時間

毎日乗っていた電車に一回も乗っていない!毎日ランチは外食だったのに、1ヶ月間で1回しか外で食べてない!大好きなピラティスとダンスのレッスン、普段スタジオ通いのときであれば1ヶ月で10時間くらいしか受けれないのに、倍の時間受けてる!!

当然、お金を使う回数と機会も減っているので、貯金が増えている。

仕事時間とかオンラインレッスンとか散歩の距離とか、案外活動的じゃないか。

心配していた体重増加も起きていない。

肌がきれいになっている。

つめがつやつやして割れにくくなっている。

こう見ると、環境と自分の体調管理次第では、このSTAY HOME時期をかなりプラスの方向で過ごしていくことができるんじゃないかと思うわけであります。

うつ病治療中のSTAY HOMEは「棚からぼたもち」的存在

2月の再燃期には、不眠症と焦燥感の増大で体調が明らかに悪化していました。1月に4年ぶりの海外旅行をし、自分では元気だとおもっていた矢先だったので、再燃は正直ショックでした。

眠っても2時間で目が覚める、朝には身体が重い、突然悲観的で絶望的な気持ちになり泣き出す。。つらい症状は何回味わってもつらい。

でも決断だけは早くなりました。上司に状況を伝え、主治医の診察を受け、すぐさま実家避難。とにかく早く逃げること、早く落ち着く環境に身をおいて、だらけられるようにすること。自分の一番見たくない姿を知っている相手にそばにいてもらうこと。再燃期はこれができればあとはどん底からあがっていくだけ、と思っています。

そして、少しずつ抗うつ薬を増やしながら、睡眠薬・不安薬を頓服しながら、家のご飯を食べながら、好きなだけ泣いて、言葉にならない言葉をしゃべったり書いたりしながらうつの再燃と向き合っているうちに、コロナにより自粛拡大からの緊急事態宣言発令の流れとなったのです。

急に、

家にいることが「善」となりました。

他人と接しないことが「正しい」こととなりました。

家で仕事をすることが「歓迎」されるようになりました。

身なりをしっかり整えて、電車で通勤しなくていい環境がそこに現れました。

うつ病の私にとってこれ以上はない、むしろいままでなんとか自分で勝ち取ってきたものを、目の前に差し出された感じでした。

娯楽がないことや、大好きな植物を見にいろんな場所へいけないのは残念だけど、やっぱり(誤解を恐れず言うと)嬉しい。

社会は止まるけど、自分も「止まっている」のだから、どうってことはない。焦りも不安もなくなっていく。

変な言い方にはなりますが、人間の生活の根底を覆すほどの大きな混乱のおかげで、個人レベルの混乱はいい意味でひっそりと、その恩恵にあやかっているのです。

混乱が収束したら。。。?

とはいえ、今の状態がずっと続くことはありませんよね。社会と生活がはやくもとのレールに乗ることを目指して、今日本全体が、世界が、戦っているわけですから。

あくまでもうつ病である私の立場からですが、この混乱がうつ病持ちにとって少なからず救いとなっている面もあると思います。そんな風に感じているうつ病持ちは私だけじゃないと思います。と、いうことは、混乱が収束したら、今のSTAY HOMEのプラス面をなんらかの形で残した上で、社会のリフォームを1段階進めて、平穏な日常に戻れるようにしないと、うつ病持ちは少しあやかることのできた「恩恵」を失い、再びもとの生きづらい世界に戻らなければいけないことになります。

  • たとえば在宅勤務が当たり前に働き方のオプションとしてあること。
  • 例えば、家で家族と、自分と向き合う時間を大事にすることが、もっとたくさんの人に「価値」として認識されること。
  • 例えば、つながることや人と過ごすことに必要以上の(見えない)ルールやしがらみを持ち込まないこと。

うつ病持ちがより生きやすくなるように。みんながより生きやすくなるように。

 

今日はなかなか長くなってしまいました。

上記はうつ病持ちの一人としての私個人の考えですので、他のうつ病患者の方やコロナのせいで大変な思いをされている方を不快にさせる意図は毛頭ありません。ご容赦を。

 

 

 

 

うつは幸せの扉を開くためのチケット!!

こんにちは。

奇しくも1本目のブログ記事は、自分にとって「記念日」のような昭和の日に書くことになりました。現在33歳ですが、2年前の今日、私の『反抗期』が始まったから。そこから私の人生、容赦なく、蓋をされてきたらしい自分と向き合う羽目になっています。これはプロセスとしてはつらいものなのですが。。。きっと今よりも羽を伸ばして生活できるようになるためのプロセスなんだと思っています。

そんなことより、まずは軽く自己紹介を。

優等生として生きた10代の代償

理系研究者の母とエンジニアの父の二人が、はるばる東欧から日本にやってきて、6歳の私を日本の公立小学校に入学させることから始まったのが日本での人生。あまり記憶はないけど、いつのまにか日本語を話し、普通の学校生活を送る小学生になっていたので、さほど苦労せず、周りの環境に溶け込んだんだと思います。母の日本語レベルはすぐに超えたし、勉強は問題なくでき、習い事も習字・ピアノ・バレエを習う、日本の一般的中流家庭のあり方をなぞったような生活を送っていました。

公立の小中学校、都立高校、そして有名大学まで。大学卒業後は海外の超エリート校の大学院へ。両親から受け継いだであろうそれなりの頭と、持ち前の負けず嫌いで手に入れたエリートコースの人生。23歳でうつ病を発症するまでは、信じて疑わなかった幸せな人生のレールだったんです。

うつ病を発症したのは大学院卒業後、海外で就職活動をしていたとき。ちょうどリーマンショックのあとのタイミングで、かつエリート校の学生と肩を並べる就活は生易しいものではなかった(と、いうのは当時の「思い込み」の理由。本当は自分と向き合うことなく、有名なブランドネームの会社をしらみつぶしに受けていただけなので、うまくいくはずはなかったのだけど)。

そのあとは紆余曲折を経て日本に戻り、今の職場と出会い、専門職として働いて現在8年目。10年前若くてスリムできれいだったころより100倍くらい幸せな自分が今います。

幸せへの第一歩

上に書いたことは私の人生の表面上の自己紹介で、いくつもの層の一つにすぎないので、このブログで書いていきたいこととはまったく関係ないのですが、とりあえず読んでくれているかたにぼんやりと私という人間の輪郭は、お持ちいただけたでしょうか。

10代から20代はじめまでの私の生き方を見れば一目瞭然、おそらく不可避だっただろううつ病の発症とうつ病とともに生きてきた10年間。

うつ真っ只中から治療、カウンセリング、自己催眠、針治療、栄養療法、運動療法などやれることはなんでもやってみた中での気づきなどをシェアしていきたいと思っています。そして、あわよくば、

うつ病はアレルギーやアトピーと同じ持病だよ、変でも不思議でも特別でもないよ、ちゃんと治療しようね

ということと、

うつ病を発症した人は自分を解放してあげる、らくになる、そんなチャンスをやっとつかんだんだよ、

ということを、

今うつを発症して暗いトンネルにいる方、うつを経験した方、まだ経験していない方にも、少しでも伝えることができたら嬉しい、そんな思いです。

 

今回は少しも『反抗期』の話なかったですね笑。また次回以降に。